IELTS Official Test Centre

一般財団法人 日本スタディ・アブロード・ファンデーション Japan Study Abroad Foundation


James小谷のIELTS必勝攻略㊙講座

ー 第1回 ー

みなさんこんにちは。IELTSの勉強はいかがですか?この度みなさんのIELTSスコアアップを実現するためにコラムを連載させていただくことになりましたJamesこと小谷延良(コタニノブヨシ)と申します。このコラムではIELTS全般におけるスコアアップの攻略法を中心として、留学後に必要なアカデミックスキルから英語学習全般における様々なノウハウに至るまでのあらゆる情報を、「指導者」、「研究者」、「受験者」の3つの視点から読者の方に伝授させていただきたいと思います。

ご存知の通りIELTSは総合的なアカデミックスキルが試される非常にチャレンジングな試験と言えますが、試験対策を通じて留学後に必要な4技能(読む、書く、聞く、話す力)をバランスよく高めることができ、さらには様々な分野についての教養も深めることができる非常にバランスの取れた試験の一つと言えます。また、世界での認知度が高いため、日本だけでなく「世界で通じる英語力の証明」、そして「世界へ羽ばたくための切符」とも言えます。ですので、ここで紹介させていただく内容によって、皆さんが目標とされるスコアを達成し、そしてIELTS学習が留学への扉を開ける一助になれば筆者としてこの上ない喜びです。私自身の8年以上に渡るIELTSとの歩みと、30回以上にも及ぶ受験経験から編み出したテクニックやスキルを余すところなくお伝えしたいと思います。

それでは早速講座を始めていきましょう。記念すべき1ターム目は「リーディングセクション」について学びます。全8回の講座では攻略法と、アカデミックスキルの両面から実践的にマスターできる内容になっています。準備はいいですか?それでは目標を実現するために力を合わせてコツコツと頑張っていきましょう!

 IELTSのリーディングセクションとは!?

リーディングセクションはアカデミックなパッセージが3つ出題され、合計40問から成ります。各パッセージはおおよそ800 ~ 850 word前後で、通常Passage1, Passage 2は13問、Passage 3は14問の問題構成で、制限時間は60分とかなりチャレンジングな内容になっています。パッセージはジャーナルや新聞などから抜粋されたアカデミックなものが多く、トピックは「教育」、「哲学」、「芸術」、「歴史」、「科学」、「生物」など多岐に渡りますが専門的な知識が少なくても読み進めることができる内容がほとんどです。形式としてはタイトルを選ぶ問題や、情報をマッチングさせる問題、またQ&A(英問英答)問題まで様々です。ですので、何度も問題をこなすことでIELTS特有の問題パターンに慣れておくことがスコアアップの鍵です。それでは概要がわかったところで早速攻略法をマスターしていきましょう。まず第1回目はスコアアップの大前提となる「6つの攻略の鍵」を紹介しますのでこれをマスターしてスコアアップを実現させましょう!!

 


  リーディング必勝攻略法「6つの鍵」はこれだ!

1. 語彙力強化が最重要!

「IELTSのリーディング=ボキャブラリーテスト」と言っても過言ではないくらい語彙力が求められる試験です。本文や問題の選択肢を始めとするほとんどの表現は本文中の表現の言い換えや、類語による置き換えがほとんどです。つまり語彙力がないとどのような語や表現で言い換えられているか正解を見極めることが困難になります。特に40問中30問以上の正解を目指すのであれば(バンドスコア7.0以上)、最低でも英検準1級水準の7000語は意味が瞬時に認識できるように語彙強化をする必要があります。ですので、問題を解くと同時に語彙強化にも普段から取り組むように心掛けましょう!

 2. メインアイディアをつかむ力をつけること!

毎回問題を解く際はパラグラフごとに「このパラグラフで筆者は何を言いたかったのだろう?」ということを考える癖をつけましょう。多くの問題には、正解の選択肢以外のdistractor(引っ掛けの選択肢)として、本文には書かれてはいるけれど、メインアイディアではないものが含まれており、特に単語だけに注目をしてしまうと、その単語が選択肢にあるだけで引っかかってしまいます。これを防ぐためには、要旨をつかむことを心掛けることが重要で、問題パターンの一つであるヘッディング付け問題(パラグラフのタイトルを選ぶ問題)にも対応できる力が付きます。ですので、単語に注目するのではなく、一歩下がって広い視点から全体を見て概要をつかむようにしましょう!

 3. タイムマネジメント力を上げよう!

60分以内に3パッセージを解かなければいけないので、単純計算で1パッセージあたりおおよそ20分の時間配分となりますが、各パッセージの難易度に差があることから15分前後で解けるものもあれば、20分で解くのが難しい問題もあります。よって、難問にもしっかりと時間を費やせるように普段の練習からタイムマネジメント力を高めることが大切です。これは受験、指導、研究経験からのアドバイスですが、多くの場合難易度はPassage 1 < Passage 2 < Passage 3となり進むにつれてレベルが上がる傾向にあります。また、通常Passage 3は問題数が1つ多いことから(Passage 1と2は13問ずつ、3のみ14問)必然的に時間がかかるので、通常20分以上の時間が必要です。よって理想の時間配分はPassage 1とPassage 2は合計で38分以内に回答し、Passage 3には22分間以上を費やせるように普段から常に時間配分を意識して問題を解くようにしましょう!

 4. 問題を分析すること!

問題を終えて答え合わせをする際は単に〇×をするだけではなく、「どのようにして答えが導き出されたのか」を考える習慣を付け、問題作成者目線で考え、どのように解答が作成されたかを知ることも大切です。つまり答えがどういった語や表現で言い換えられ、あるいはどのようにサマリー(文章の要約)されているのかといったような視点から考え、それらのパターンをノートにまとめておくこともスコアアップへの近道です。そうすることでIELTS独特の解法パターンを知ることができ、問題に慣れることができます。ちなみに、使用するテキストは実際の試験に最も近いOfficial Bookを使うことをお勧めします。2017年11月現在で1~12まで市販されていますが、できるだけ直近の3回(10~12)を中心として取り組むのがよいでしょう。ただしテスト直前時以外は一気に3パッセージ(テスト1回分)解くのではなく、1週間に2~3パッセージほどのペース配分にし、じっくり時間をかけて問題傾向を把握するようにしましょう。

5. 難問は捨てること!

全40問は難易度が異なるため、中には上級者(8.0以上をコンスタントに取れる人)でも間違いかねない難問が出題されます。ここで重要なことは全て完璧に答えようとせずに、少し考えてもわからない問題は飛ばし次の問題に移ることです。そのような問題は正解する確率が非常に低いので各パッセージが20分を超えない範囲で考えるようにして下さい。先にも述べましたがPassage 1とPassage 2を終えた時点で、22分以上時間を残すことが理想のアプローチです。よって「難問は捨てる」という勇気を持つことが攻略の重要なポイントの一つです。

6. 設問に目を通してから読み始めること!

パッセージを読み始める前に1~2分で設問に目を通し、どのような内容を問われているのかを確認することで効率的に回答することが可能になります。ここで重要なことはキーワードに目印をつけることです。特に人物や国、都市名などの固有名詞や、年代などの数値は見つけやすいのでどの段落を読んでいるのか、どの辺りにヒントが隠されているのかを見つける際に有効です。

 


いかがでしたか?リーディンクセクション攻略に必須の「6つの攻略の鍵」のポイントはつかめましたか?これらの項目は普段の学習と試験前に毎回確認し、体に染み込ませておきましょう!

次回は正解を導き出す鍵となる「パラフレーズ(言い換え)」を中心に具体的なレクチャーをしていきたいと思います。目標に向かって頑張りましょう!

ーJames

 

小谷 延良(こたにのぶよし)

マッコーリー大学 翻訳学・通訳学修士課程、応用言語学(TESOL専攻)修士課程修了。ケンブリッジにてCELTA(ケンブリッジ大学認定英語教員資格)を取得し、レスター大学にてTEAPプログラム(アカデミック英語指導者コース)を修了。大阪府立高校教諭を経て、現在東京都市大学講師、テンプル大学非常勤講師(IELTS準備コース担当)。IELTS、TOEFL、英検などの英語資格試験対策指導、アカデミックイングリッシュ指導を専門とし、IELTS 8.0、英検1級などの資格を有する。主な著書に「IELTS スピーキング ライティング完全攻略」、「CD BOOK TOEFL TOEFL iBT®スピーキング+ライティング完全攻略」、「英検2級ライティング大特訓」、また、「Take a Stance (Pros and Cons 2)(大学向け用テキスト)」や「通訳案内士試験 英語一次・二次直前対策」など様々なジャンルの本の執筆も行う。

 

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